クロツラヘラサギとは
  こんな鳥


成鳥・非成鳥の区別
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クロツラヘラサギとはこんな鳥
 クロツラヘラサギは成長するに従い、風切羽、くちばし、目の色などが変化します。それらの特徴により成鳥と非成鳥の区別、あるいはおおよその年齢を推定することが出来ます。

 主な成鳥・非成鳥の識別ポイントは、
@くちばしの色と横シワ
A目の色
B目の下に出る黄色斑
C風切羽の黒色部の有無、範囲、などです。

 一般的に若い鳥は嘴の色が淡く、暗いベージュのような色をしており、成長するにつれ黒くなり、嘴に横シワが出てきます。
 また、目の色は若い鳥は黒ですが、成鳥は赤い色をしています。 
 目の下に出る黄色い斑は、若い鳥にはありません。しかし個体差が大きく、成鳥でもほとんど無い個体もいます。
 風切羽の黒斑については、最初は初列風切から次列風切にかけて広がっていますが、成長するにつれ次第に小さくなり、成鳥では真っ白になります。
 完全な成鳥はともかく、幼鳥から若鳥、亜成鳥にかけては特徴が連続的ではっきりと区別できないことが多いので、非成鳥とひとくくりにしたほうが混乱しなくて良いようです。
年齢 くちばし 目の色 目下の黄色斑 風切羽 備考
1齢 上嘴が滑らか、暗紅色 紺色 なし 風切羽の末端に明瞭な黒班 幼鳥
2〜3齢 上嘴が黒色、少し横シワが付く。下嘴の基部が暗紅色 オレンジ色または赤色 不明瞭 風切羽の末端に黒班があるが、成長するにつれ小さくなる 亜成鳥
4〜5齢 黒色、横シワが目立つ 赤色 黄色斑
あり
風切羽の末端に黒班が残るが、成長するにつれ白くなる 繁殖能力を持ち始める頃
5齢以上 黒色、横シワが目立つ。嘴前端に黄色い斑の出る個体もある。 赤色 黄色斑
あり
羽はすべて白色 成鳥
 以下は、台湾のクロツラヘラサギの写真集に記載されていた年齢別の特徴をまとめた表です。
「黒面琵鷺 年齢層別外部特徴」

  王 徴吉 撮影
  周 大慶 文
  写真集「黒面琵鷺湿地生活映像」より